- Q.開眼法要の際のお布施は、どれくらいが適当?
- 明確な決まりはありませんが、一般的にお寺様へのお布施は3万円ぐらいからと言われています。
包紙には、紅白水引(みずひき)ののし袋を使います。表書は、「開眼式(建碑式)御礼」とするのが普通です。
その他、お寺様のお食事代として「御膳料(おぜんりょう)」、遠方から来ていただいた場合には「御車料(おくるまりょう)」。それぞれ5千円~1万円程度を別々に包んで一緒にお渡しします。このようなしきたりは地方や宗派、お寺によって違いがあります。ご親族などに相談してみるのも良いでしょう。 - Q.閏年(うるうどし)にお墓を建ててはいけないって本当?
- 江戸時代、閏年は13か月ありました。その分給料が増えたかというとそうではなく、年俸制だった武士の給料は、いつもの年と同じだったのです。ですから閏年は普段より節約をしなければならず、藩主も家来に対し、お墓や仏壇など大きな出費をしないよう禁止令を出すなどしたのです。
その名残がなぜか現代になって「閏年にお墓を建てると縁起が悪い」といった迷信に変化してしまったというのが本当のところです。閏年にお墓を建ててはいけないのなら、家や車を買ったりするのも縁起が悪いということになってしまいますね。 - Q.生涯独身だけどお墓は建てられる?
- 近年、結婚をしない方が増えてきました。結婚をしても子供を作らないご夫婦もいらっしゃいます。こうした時代の流れに伴い、承継を前提としないお墓が登場しています。初めに墓地代、墓石代と永代供養料を支払っておけば、その後は維持費がかからず、代が途絶えたのちは霊園が定期的に供養してくれるというものです。また、お墓にお参りする方がいなくなった時点でご遺骨を合祀墓に移し、永代にわたって供養してくれる霊園もあります。
⇒ 永代供養のできる霊園 - Q.他人でもお墓を承継することができるって本当?
- お墓と言えば長男が継ぐのが一般的ですが、長男以外がお墓を承継することができないというわけではありません。法律上お墓は「祭祀供養物」となっていて、血縁や相続人に限らず祭祀を主宰するものが承継することになっています。ですから、お墓の名義人が指名をすれば、配偶者はもちろん血の繋がりがない友人や師弟関係にある人などでも承継はできるのです。ただし、霊園によっては承継する方を制限しているところもありますので注意が必要です。
- Q.大安や仏滅、友引に法要を行っても良いの?
- 大安、仏滅といった「六曜」は仏教と関係がなく、もともとは中国の古い占いに過ぎなかったものです。六曜を気にするのは仏教の考えと相反することだと考える向きもあるほどです。ですからそこまで気にする必要はありませんが、特に開眼法要はお祝い事とされるため、結婚式同様大安の日に行う方がたくさんいらっしゃるのは確かです。
- Q.お墓を建てる時期に決まりはあるの?
- 四十九日以降であれば、納骨はいつ行っても良いとされています。従って墓石の建立もいつでも良いのですが、一周忌や三回忌などの年忌法要、命日などにタイミングを合わせてお墓を建立される方が多いのは事実です。霊園によっては墓地の購入後何年以内に墓石を建てなければならない、という決まりがある場合もあるので注意が必要です。
- Q.遺骨がないけどお墓を建てても良いの?
- 生きているうちにお墓を建てることを「寿陵(じゅりょう)」といい、長寿を授けてくれるおめでたいこととされています。日本書紀には聖徳太子が存命中にお墓を建てたという記録もあります。お子様に金銭的な負担を掛けなくて済むというメリットもあります。
さらに、相続の際、お墓は「祭祀財産」という非課税財産としてみなされ、相続税の対象となりません。現金などの一般財産を相続するのに比べ、節税になるということですね。 - Q.「日本古来の在来仏教」ってよく聞くけど、どういう意味?
- 「宗旨宗派不問」の霊園というのは、たとえばキリスト教徒の方でも購入できます。
それに対し、寺院墓地の購入条件で良くあるのが「(日本古来の)在来仏教」というものです。檀家になる必要はないけれど、在来仏教を信仰する方でないと購入できません、ということです。この場合の「在来仏教」とは、浄土宗、浄土真宗(東・西)、融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗(おうばくしゅう)、天台宗、真言宗、日蓮宗、時宗、律宗、華厳宗(けごんしゅう)、法相宗(ほっそうしゅう)、の13宗のことを一般的に指します。 - Q.お墓を建てたけど、お寺との付き合いがない。誰にお経をあげてもらえばいいの?
- 公営霊園や公園墓地の場合は、墓石の建立を依頼した石材店に頼むと良いでしょう。ある程度規模の大きい石材店であれば、ほとんどの宗派のお寺様を紹介してくれます。寺院墓地の場合、そのお寺のご住職が墓前法要をするのが一般的です。他のお寺様に墓前法要していただくことが出来る寺院墓地もありますが、その場合でも、他にお寺との付き合いがないのであれば、墓地を経営するお寺様に法要を依頼するのが良いでしょう。他宗派のお寺様に墓前法要をしてもらいたいのであれば、墓石を建立した石材店に依頼しましょう。
- Q.自宅の庭にお墓を建ててもいいの?
- お墓を建てることはできますが、ご遺骨を納めることはできません。昭和23年に施工された「墓地、埋葬等に関する法律」により、墓地以外の土地に遺骨を埋葬することは禁じられています。
今でも地方に行けば、個人所有の土地にお墓が建っていることもあります。これは法律の施行以前に建てられたものであり、新たなお墓の建立は認められていません。また、法律はあくまで「人」が対象ですので、ペットのご遺骨を埋葬することは可能です。